AIにパスワードを渡さず 、
ログインを任せる
ログインを
1Passwordと
動画で紹介した「1Password for Agents」の設定を、画面を見ながら進められるようにまとめました。Claudeとつなぐ手順から、毎回のログインの流れ、自分でやったほうがいい作業まで載せています。
こんにちは、こうじAIお兄さんです。特典を受け取っていただき、ありがとうございます。
AIにサイトへのログインを頼むとき、チャットにパスワードを打ち込んでいないでしょうか。チャットに書いたパスワードは、会話を消さない限り履歴に残ります。
1Passwordは、いろいろなサイトのパスワードを1か所に保管して、ログインのときに自動で入力するアプリです。1PasswordとClaudeをつないでおくと、Claudeがログイン画面を開いたときに、1Passwordに確認が出ます。指紋でOKすれば、パスワードを入力するのは1Passwordで、Claudeにはパスワードが渡りません。参考 [1]
1Passwordは2026年10月22日に、AIにパスワードを見せずにログインを任せる仕組みを「1Password for Agents」として発表しました。Claudeとつなぐ機能は、それより前の7月に「1Password for Claude」という名前で始まっています。この特典で説明するのは、Claudeとつなぐ手順です。参考 [4] 参考 [5]
準備は次の4ステップです。始める前に、01章で自分のパソコンやプランで使えるかを確かめてください。
- 1Passwordのアプリと拡張機能を入れるChromeにはClaude in Chromeも入れておきます。
- 今までのパスワードを1Passwordに読み込むChromeやSafariに保存しているパスワードを書き出して、1Passwordに読み込みます。
- 1Passwordを再起動する私の環境では、再起動したらClaudeとつながりました。
- Claudeと1PasswordをつなぐClaudeの「カスタマイズ」から「コネクタ」を開いて接続してください。
始める前に、使える環境かを確かめる
1PasswordとClaudeをつなげるのは、今のところMacだけです。WindowsやスマホのClaudeでは使えません。次の5つがそろっているかを確かめてください。参考 [1] 参考 [2]
- Macを使っている
- Claudeの有料プランに入っている。Pro、Max、Team、Enterpriseのどれでも使えます
- Claudeのデスクトップアプリを入れている
- Google ChromeにClaude in Chromeを入れている。Claude in Chromeは、ClaudeがChromeを操作するための拡張機能で、入れ方は02章で説明します
- 1PasswordのMac用アプリと、Chromeの拡張機能を入れている。どちらも8.12.28以降が必要で、こちらも02章で入れます
料金
1Passwordは有料のアプリです。個人向けとファミリー向けのプランは14日間無料で試せて、料金は年払いで月3.99ドルから。1Password for Agentsは個人向けとファミリー向けのすべてのプランに含まれていて、追加の料金はかかりません。参考 [3] 参考 [6]
ステップ1:1Passwordのアプリと拡張機能を入れる
Mac用の1Passwordを入れる
1PasswordのMac版のダウンロードページを開き、「Mac用1Passwordをダウンロード」を押してください。ダウンロードしたファイルを開くと、アプリを入れられます。macOS 12以降が必要です。参考 [8]
アプリを開いたら、1Passwordのアカウントでサインインしてください。アカウントがない人は、1Password for Agentsの製品ページの「Try FREE for 14 days」から、14日間の無料体験を始められます。参考 [3]
Chromeに1Passwordの拡張機能を入れる
ChromeでChromeウェブストアの「1Password – パスワード保管庫」を開き、Chromeに追加してください。すでに入れている人は、アプリと拡張機能のどちらも8.12.28以降になっているかを確かめます。参考 [1] 参考 [9]
ChromeにClaude in Chromeを入れる
同じChromeに、Chromeウェブストアの「Claude」も入れてください。追加したらClaudeのアカウントでログインし、求められた許可を出します。パズルの形のアイコンからClaudeを固定しておけば、ツールバーにいつもClaudeのアイコンが出ます。Claude in Chromeを使えるのはパソコンのChromeだけで、Chrome以外のブラウザやスマホには対応していません。参考 [7]
ステップ2:今までのパスワードを1Passwordに読み込む
ChromeやSafariに保存してきたパスワードを、CSVという表の形のファイルに書き出して、1Passwordに読み込みます。読み込んでおけば、Claudeがログインするときに、1Passwordがそのサイトのパスワードを入力できます。すでに1Passwordにパスワードを保存している人は、このステップを飛ばしてかまいません。
書き出したCSVには、すべてのパスワードが暗号化されないまま入っています。そのファイルを開ける人なら、誰でも中身を読めてしまいます。Time Machineなどでバックアップをとっている人は、書き出す前に一時的に止めてください。読み込みが終わったCSVは、すぐに削除します。参考 [10] 参考 [13]
Chromeから書き出す
- Chromeの右上の「︙」を押し、「パスワードと自動入力」から「Google パスワード マネージャー」を開く
- 左側の「設定」を選ぶ
- 「パスワードをエクスポート」の右側の「ファイルをダウンロード」を押す
- Macのログインパスワードを求められたら入力し、CSVファイルを保存する
Safariから書き出す
Safariに保存したパスワードは、Macの「パスワード」アプリから書き出せます。パスワードアプリを開き、メニューバーの「ファイル」から「すべてのパスワードをファイルに書き出す」を選んでください。「パスワードを書き出す」を押したら、保存する場所を選んで「保存」を押します。保存したファイルがzipになっていたら、ダブルクリックして中のCSVを取り出してください。参考 [13] 参考 [11]
1Passwordに読み込む
- 1Passwordのアプリを開き、ロックを解除する
- メニューバーの「ファイル」から、読み込みの項目を選ぶ
- 書き出した元に合わせて「Chrome」か「Safari」を選び、CSVファイルを追加する
- 読み込む先を選んで、読み込みを実行する
公式の手順書では、英語の表示で「File」から「Import」を選ぶと書かれています。アプリを使わずに、1Password.comにサインインし、右上の自分の名前から「Import data」を選ぶ方法でも読み込めます。参考 [10] 参考 [11]
読み込んだあとにすること
1Passwordを開いて、よく使うサイトのログインが入っているかを確かめてください。確かめたら、書き出したCSVファイルを削除し、ゴミ箱も空にします。止めていたバックアップは、ここで元に戻してください。
ステップ3:1Passwordを再起動する
パスワードを読み込んだら、1Passwordを一度終了して、もう一度開いてください。終了のしかたがわからなければ、Macを再起動しても同じです。
この手順は、公式の手順書には書かれていません。私の環境では、Claudeとつなごうとしたときに「1Passwordは開いていますが、Claudeからの接続を受け付けていません」という表示が出ました。表示の案内どおりに1Passwordを終了して開き直したところ、Claudeとつながっています。同じ表示で止まらないように、先に再起動しておくのがおすすめです。
ステップ4:Claudeと1Passwordをつなぐ
- 1PasswordのアプリとClaudeのデスクトップアプリを、両方とも開く
- Claudeのデスクトップアプリで「カスタマイズ」を開き、「コネクタ」を選ぶ
- 一覧に出てくる1Passwordの、接続のボタンを押す
- 1Passwordのアプリに「Authorize Claude with 1Password」という確認が出たら、Touch IDか1Passwordのアカウントのパスワードで承認する
1Passwordのアカウントを複数使っている人は、確認画面の下向きの矢印から、つなぐアカウントを選べます。参考 [1]
1Passwordを入れたMacでは、Claudeのデスクトップアプリに、つなぐための案内が出ることもあります。ログインが必要な作業の途中で、チャットに案内が出る場合もあり、どちらからつないでもかまいません。参考 [2]
同じ「カスタマイズ」の画面の「プラグイン」にも、1Passwordが出てくることがあります。プラグインの1PasswordはClaude Codeで使う別の機能なので、今回は「コネクタ」の1Passwordを選んでください。
使い方:ログインは指紋でOKするだけ
準備が終わったら、いつもどおりClaudeに仕事を頼んでください。公式の手順書では、Claudeのデスクトップアプリで新しくCoworkを開いて頼んでいます。参考 [1]
- ログインが必要な作業を頼む公式の手順書に載っている例は、「Amazonにログインして、最新の注文の状況を確かめて」です。
- 1Passwordの確認を読むClaudeがログイン画面を開くと、1Passwordに確認が出ます。確認には、どのサイトのどのログインを使うかが表示されるので、頼んだ作業とアカウントが合っているかを見てください。違うログインなら、下向きの矢印から選び直せます。
- 指紋でOKするTouch IDで承認すると、1Passwordがログイン画面にパスワードを入力します。Claudeに伝わるのは、どのログインを使ったかだけ。パスワードも、ログインのたびに変わる確認用の数字であるワンタイムパスワードも、Claudeには伝わりません。
GoogleやFacebookのアカウントでログインするサイトでは、そのサイトのログインと、GoogleやFacebookのログインの両方を求められます。Claude in Chromeから、サイトを開いてよいかの許可を求められることもあります。参考 [1]
承認が有効なのは、その作業の間だけです。次の作業でログインが必要になれば、また確認が出ます。参考 [2]
頼み方の例
慣れるまでは、ログインして見るだけ、ダウンロードするだけの作業から試すのがおすすめです。下の3つは頼み方の例で、どれも買う、払う、消すといった操作をしないように書きました。サイト名や期間は、自分の仕事に合わせて書き換えてください。
先月分の領収書をダウンロードする
【】の中を、自分が使っているサービスに書き換えてから送ってください。
プロンプト全文を読む
【サービス名】にログインして、先月分の領収書をPDFでダウンロードしてください。 ダウンロードしたら、ファイル名と保存した場所を教えてください。 購入、支払い方法やプランの変更、データの削除はしないでください。 迷う画面が出たら、ボタンを押す前に手を止めて、私に聞いてください。
注文や予約の状況を確かめる
【】の中を、自分が使っているサイトに書き換えてから送ってください。
プロンプト全文を読む
【サイト名】にログインして、いちばん新しい注文の配送状況を確かめ、結果を教えてください。 画面を見るだけにして、キャンセル、変更、追加の注文はしないでください。
管理画面の数字を確かめる
【】の中を、自分が使っているサービスに書き換えてから送ってください。
プロンプト全文を読む
【サービス名】の管理画面にログインして、今月の売上の合計と注文の件数を確かめ、教えてください。 設定の変更、データの書き換えや削除はしないでください。 数字が見つからなければ、どの画面を見たかを教えてください。
注意点:守ってくれるのはパスワードだけ
1Passwordが隠せるのは、ログインのときに入力するパスワードとワンタイムパスワードです。ログインした後にClaudeがサイトで行う操作は、1Passwordでは止められません。1Passwordの公式のよくある質問にも、ログインした後に何を見られるか、何ができるかは、AIとサイトによって違うと書かれています。そのうえで、承認する前に作業の内容とアカウントを確かめるよう案内しています。参考 [3]
パスワードが漏れなくても、AIによる注文の間違いや、取り消せない予約のおそれは残ったままです。銀行の振り込み、カードでの支払い、送金のように、お金が動く操作は、まだ自分でやるのが安心です。この使い分けは私の考えで、1Passwordが勧めているものではありません。参考 [14]
使うときに守ること
確認が出たら、頼んだ作業と使うアカウントが合っているかを読んでから、指紋でOKしてください。頼んだ覚えのない確認が出たときは、OKせずに断ります。Claudeに頼むときは「購入や削除はしない」のように、してほしくない操作も一緒に書いておくと安心です。
まだ使えないもの
1Passwordが入力できるのは、ログイン用に保存したユーザー名、パスワード、ワンタイムパスワードと、GoogleやFacebookでのログインです。パスワードの代わりに指紋や顔でログインするパスキーと、クレジットカードや住所などの項目には、まだ対応していません。参考 [1] 参考 [2]
前にパスワードをチャットに書いてしまった人へ
以前にClaudeやほかのAIのチャットにパスワードを書いたことがあるなら、そのサービスのパスワードを変えておくと安心です。新しいパスワードは1Passwordに保存して、次からは1Passwordに入力させましょう。パスワードを書いた会話も、あわせて削除してください。
よくある質問
WindowsやスマホのClaudeでも使えますか?
今はMacだけです。Claudeのデスクトップアプリと、Chromeに入れたClaude in Chromeが必要で、スマホには対応していません。参考 [1] 参考 [7]
Claudeの無料プランでも使えますか?
使えません。Pro、Max、Team、Enterpriseのどれかの有料プランが必要です。参考 [1]
1Passwordをもう使っています。何から始めればいいですか?
まず02章のステップ1で、アプリと拡張機能が8.12.28以降になっているかを確かめ、Claude in Chromeを入れてください。パスワードがもう1Passwordに入っていれば、ステップ2は飛ばせます。そのあとステップ3とステップ4に進みましょう。
ChatGPTでも使えますか?
この特典の手順で使えるのはClaudeです。MacRumorsの記事では、2026年10月22日の発表の時点で、ChatGPT Workは「これから対応」として紹介されています。参考 [6]
Claudeに1Passwordの中身を全部見られませんか?
見られません。1回の依頼で使えるのは、あなたが承認したログインだけです。ほかのパスワードは、暗号化されたまま1Passwordに残ります。Claudeに伝わるのは、どのログインを使ったかだけです。参考 [2] 参考 [3]
違うログインが提案されます
1Passwordのアプリで、そのログインに登録しているWebサイトのURLが、ログイン画面のURLと合っているかを確かめてください。違っていたら、URLを直して保存します。確認画面の検索欄から、別のログインを探して選ぶ方法もあります。参考 [1]
作業の途中で、1Passwordの拡張機能が使えなくなりました
Claudeがブラウザを操作している間は、1Passwordの拡張機能の表示が隠れ、その作業で承認したログインしか使えません。作業が終われば元に戻ります。途中で止めたいときは、ChromeのClaudeのタブグループを閉じてください。参考 [1] 参考 [2]
つなぐのをやめたいときは、どうすればいいですか?
Claudeのデスクトップアプリで「カスタマイズ」から「コネクタ」を開き、1Passwordの横にある切断のボタンを押してください。参考 [1]
参考情報
- 1Password サポート|Use 1Password to sign in to websites with Claude ↗
- Claude ヘルプセンター|Get started with 1Password for Claude ↗
- 1Password|1Password for Agents の製品ページ ↗
- 1Password プレスリリース|1Password for Agents の発表(2026年10月22日) ↗
- 1Password 公式ブログ|1Password for Claude(2026年7月16日) ↗
- MacRumors|1Password for Agents Keeps Your Passwords Hidden From AI ↗
- Claude ヘルプセンター|Claude in Chrome ↗
- 1Password|Mac版のダウンロード ↗
- Chrome ウェブストア|1Password – パスワード保管庫 ↗
- 1Password サポート|Chrome からパスワードを読み込む ↗
- 1Password サポート|Safari からパスワードを読み込む ↗
- Google Chrome ヘルプ|Chrome でパスワードを管理する ↗
- Apple サポート|パスワードをMacからファイルに書き出す ↗
- Engadget|1Password will let Muse, Dots and Grok Bot sign in to sites for you ↗